フローリングに傷がついてしまう原因と対処法を徹底解説
フローリングは住宅建材の中で非常に傷のつきやすい部分です。例えば大きく床の表面がはがれた傷を放置してしまうと、靴下に引っかかったり、掃除機がかんだりして、余計に大きくなっていったりします。また、ペットおしっこや水漏れ事故などで腐ったまま放置しておくのもよくありません。正しく対処しましょう。それが結局、分譲物件であれば資産価値を守ることになり、賃貸であれば引越立会時の弁償費用の削減につながります。
とはいえ、そもそもフローリングの傷をどのように修理すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
また、フローリングに傷がついてしまう原因となる行動を理解して未然に防ぐことも大切ですよね。
そこで本記事では、フローリングが傷ついてしまう原因と対処法について詳しく解説します。
フローリングの傷が気になってきたという方はぜひ最後まで読んでみてください。
フローリングが傷ついてしまう原因は何があるのか
フローリングが傷ついてしまう主な原因は以下の通りです。
●家具を引きずった
●椅子に座ったままキャスターを使用した
●重いものを落とした
●ペットが爪で引っ掻いた
●気づかないうちに水やペットのおしっこが床に染みてしまっていた
●経年劣化した
それぞれの原因について、以下で詳しく解説します。
1.家具を引きずった
家具を引きずってしまうと床に傷がついてしまうことがあります。
ダイニングチェアなどは食事のときに毎回移動させますが、毎回小さい傷がついてしまうため、脚カバーのようなものをつけるといいでしょう。
部屋の模様替えで自分で傷つけてしまう場合もあれば、引越し業者などプロが事故で傷つけてしまう場合もあります。
2.椅子に座ったままキャスターを使用した
築15年や20年を超えてくると、フローリング自体の寿命も近づいており、製品によっては魚のうろこのようにペラペラとめくれてくることもあります。その状況で、椅子のキャスターはもう命取りとなってしまいます。
キャスター付きの椅子に座ったまま移動してしまうと、床にキャスターの後が残ってしまいます。
キャスター付きの椅子を使う場合は下にカーペットなどを敷くようにしましょう。
3.重いものを落とした
最近は、フローリングが主流なのであまり見かけませんが、CFクッションフロアとなると、すぐにへこんでしまうので、重たいものを置く場合は注意が必要です。最近のビニール製の床では、プラスチックと反応して赤く変色することもあるので要注意です。
テレビ台や大きな棚など、重いものを乗せる家具などを直接床に置いてしまうと、床が凹んだり、動かしたときに傷がついてしまうことがあります。
重い家具を置く場合は脚の部分にクッション性の強いシートなどをつけるといいでしょう。
4.ペットが爪で引っ掻いた
犬ちゃんや猫ちゃんなどのペットを飼っている場合、爪でひっかりたりしてフローリングに傷がついてしまうこともあります。
そのため、こまめに爪を切るなどの対処が必要ですが、どうしても細かい傷がついてしまうのは避けるのは難しいようです。
特に犬ちゃんはフローリングを引っ掻き、猫ちゃんは壁を引っ掻くパターンが多いように感じます。爪で引っかいてフローリングが深く削れてしまと大手術をしないといけないこともあります。躾も大事ですが、なかなかうまくいかないことも多いです。
5.気づかないうちに観葉植物の水やペットおしっこが床に染みていた
観葉植物の植木鉢からの水漏れはこのパターンが多いです。引っ越しの際に植木鉢を退けたら、丸い染みがついていたなんてことも多々あります。ペットケージの下にシートを敷いていたが、知らぬ間におしっこがシート下まで染み込んでいて、既に床が黒く染みになっていた。
特にペットおしっこは、そのまま拭かずに放置してしまうとフローリングの変色がすぐに起こってしまいます。そうなると何で拭いても取れないので、塗装リペアが必要になってきます。
フローリングには水分を弾く撥水コーティングがされていることが多いですが、それでも少なからず水分を吸収してしまう場合があるため、水をこぼした場合や、水分を見つけた時には、すぐに拭き取るようにしましょう。
6.経年劣化した
フローリングの耐用年数は10年〜20年ほどと言われているため、長期間同じフローリングを使用しているとコーティングが剥がれてしまったり、木材が内側から傷んでしまったりしてしまいます。
ワックスなどのコーディングは所詮、汚れを少し守る程度なので注意が必要です。水分をそのまま放置したりすると木材が腐ってきたり、10年を超えてうろこ状態になっているのにそのまま使用すると、フローリング全体が早く傷んでしまう原因にもなるため早急に対処することが大切です。
フローリングが傷ついたときの対処法
フローリングが傷ついたときの主な対処法は以下の通りです。
- 補修用クレヨンを使う
- ウッドパテを使う
- 専門業者に依頼する
それぞれの対処法について、以下で詳しく解説します。
1.補修用クレヨンを使う
補修用クレヨンは、床に塗るだけで傷を隠してくれる修理グッズです。
補修クレヨンにはさまざまなカラーがあるため床の色に合わせて選ぶことができますが、必ずしも床と同じカラーの補修用クレヨンがあるとは限らないため、複数の補修用クレヨンを合わせて床の色に近づけることが必要な場合もあります。
また、補修用クレヨンは簡単にフローリングの傷を隠すことができますが、根本的な修理をすることはできないため、あくまでフローリングの傷を目立たなくするという目的で使うといいでしょう。
2.ウッドパテを使う
ウッドパテは、木材の傷を穴埋めできる修理グッズです。
フローリングの傷のスキマにウッドパテを埋め込み、余分な部分を削り取ることで傷を防ぐことができます。
補修用クレヨンよりはキレイに修理することができますが、こちらも修理後が全く残らないように修理するのは難しいです。
3.専門業者に依頼する
フローリングの修理を専門業者に依頼することで、修理跡が残らないほどキレイに修理してもらうことができます。
フローリングの傷が細かくても時間が経てば経つほど内部の木材が劣化することにも繋がりますので、傷が目立ってきたら早めに修理することがオススメです。
まとめ
本記事では、フローリングが傷ついてしまう原因と対処法について詳しく解説しました。
フローリングが傷ついてしまう原因はさまざまとなっており、いくら傷つかないように気をつけていても自然と着いてしまうことも多いですよね。
しかし、傷ついたフローリングを放置してしまうと内部の木材が傷んでしまったり、腐ってしまったりする原因にもなりますので、深い傷や大きな傷がついてしまった場合は早めに修理することが大切です。
ぜひ本記事を参考にしてフローリングに付いた傷にしっかり対処してみてください。