
フローリングやドアの傷は補修できる?交換や張替えとの判断基準をプロが解説

フローリングやドアにへこみ傷やあなをあけてしまったとき、
「この傷だけ直すことはできる?」
「フローリングを全部張り替えないといけない?」
「ドアごと交換すると高くなりそう……」
このように悩まれる方は多いのではないでしょうか。
住宅の傷は、必ずしも交換や全面的な張り替えが必要とは限りません。
傷の大きさや深さ、建材の種類や材質、経年劣化の状態などによって、適した修理方法は変わります。
まず、今回の記事のポイントを簡単にまとめると、
- 小さな傷やへこみは部分補修で直せるケースが多い
- 大きな損傷でも、交換以外の修理方法が選べる場合がある
- フローリングには「上貼り」という選択肢もある
- ドアにはダイノックシートなどを施工する方法もある
- 石材や無垢材など、素材によっては部分補修に向かない場合がある
- 傷の写真から、ある程度施工方法や補修の可否を判断できます
今回は、住宅補修の現場に22年間携わってきたケーズ代表が、フローリングやドアの傷について「どのような場合に補修ができるのか」「どんな場合に別の施工方法を検討するのか」を分かりやすく解説します。
小さな傷なら部分補修で対応できるケースが多い
フローリングやドアにできた小さな傷であれば、傷がある部分だけを直す「部分補修(リペア)」で対応できるケースが多くあります。
例えばフローリングでは、
- 物を落としたことによるへこみ
- 家具などによる擦り傷
- 表面のめくれや剥がれ
- タバコなどによる焦げ跡
- ペットによるひっかき傷やかじり傷
などがあります。
ドアやクローゼット扉などの建具についても、表面の傷やへこみ、穴、ペットによるかじり傷など、さまざまな補修方法があります。
部分補修の大きな特徴は、傷んでいる箇所だけを施工できることです。
フローリングを全面的に張り替えたり、ドアそのものを交換したりする必要がないため、傷の状態によっては工事の範囲を小さく抑えることができます。その分、費用も抑えられます。
ただし、「傷が小さいから簡単」「傷が大きいから補修できない」と単純に判断できるものではありません。
実際には傷の深さや素材、色、艶、周囲の状態などを確認して施工方法を判断します。
大きな傷でも交換せずに直せる場合があります
傷や劣化の範囲が大きくなると、通常の部分補修では対応が難しくなることがあります。
しかし、その場合でもすぐに「全部交換するしかない」と決まるわけではありません。
ケーズでは、状態に応じて部分補修以外の方法もご提案しています。
フローリングなら「上貼り」という方法も
例えば、フローリングの傷みや腐食が広い範囲に及んでいる場合です。ベランダの窓周辺の場合が多いです。そのほかにも、デスクチェアーの椅子や家具の脚によるキズです。
小さな傷であれば部分補修で対応できますが、表面のめくれや腐食が広範囲に広がっている場合、部分的に色や模様を復元するリペアでは施工が難しくなることがあります。
そのような場合には、既存のフローリングの上から新しい床材を施工する「上貼り」という方法があります。
床全体を一から解体して張り替える方法とは違い、既存の床を利用しながら施工できるため、傷の状態や施工場所によっては有効な選択肢となります。
特にペットのおしっこや水分などによってフローリング表面の劣化が広がっている場合などは、部分補修と上貼りを使い分けることもあります。
「部分補修では少し範囲が広すぎる。でも床を全部撤去するほどではない」
そんな場合に検討できる施工方法の一つです。
ドアならダイノックシートという選択肢も
ドアやクローゼット扉も同様です。
小さな傷や穴であれば部分補修で対応できるケースがありますが、表面全体に傷や劣化が広がっている場合には、部分的な塗装補修よりも別の方法が適していることがあります。
その一つが、ドア表面にダイノックシートなどの化粧シートを施工する方法です。
既存のドアを利用しながら表面を仕上げ直すことができるため、ドアそのものを交換せずに対応できるケースがあります。
また、住宅の建具は年数が経過すると、同じ色や柄の商品がすでに廃番になっていることもあります。特にマンションでは、特別にそのマンション用に建具をデザインしていることもあります。
そのような場合でも、傷の状態や建具の形状によっては、部分補修やシート施工などを検討することができます。
大切なのは、
「傷が大きい=交換」
と最初から決めてしまわず、現在の状態を確認してから施工方法を考えることです。
部分補修をおすすめしない場合もあります
ここまで部分補修や上貼り、シート施工についてご紹介しましたが、すべての建材を補修できるわけではありません。
私たちも、状態によっては部分補修をおすすめしないことがあります。
例えば、和室などに使用されている無垢材です。
無垢材は天然木ならではの風合いや木目、経年変化が特徴です。
このような素材に部分的な塗装や着色を行うと、その部分だけ質感が変わったり、かえって補修跡が目立ったりする場合があります。
そのため、
「技術的に作業ができるかどうか」
だけではなく、
「施工した結果、本当にお客様にとって良い仕上がりになるのか」
まで考えて判断することが大切だと考えています。
傷を補修する仕事だからといって、何でも補修すれば良いわけではないと思っています。
素材や傷の状態によっては、補修をしない方が良い場合や、別の方法を検討した方が良い場合もあります。
補修・上貼り・シート施工・交換はどう判断する?
住宅の傷を見たとき、お客様ご自身で最適な施工方法を判断するのはなかなか難しいものです。
私たちが確認するポイントには、
- 傷の大きさ
- 傷の深さ
- 下地まで損傷しているか
- 建材の種類
- 色や木目
- 表面の艶
- 周辺の劣化状態
- 水分や腐食による傷みの有無
- 施工後にどの程度自然な仕上がりが期待できるか
などがあります。
同じように見えるフローリングの傷でも、表面だけが傷んでいるものと、下地まで劣化しているものでは施工方法が変わります。
ドアについても、小さな傷を部分補修するケース、大きな損傷を補修するケース、表面全体にシートを施工するケースなど、それぞれ判断が異なります。
だからこそ、修理方法だけを先に決めるのではなく、まず現在の状態を確認することが大切です。
「この傷は直せる?」まずは写真をお送りください
弊社ケーズでは、お問い合わせの際に傷の写真を送っていただければ、画像からある程度状態を確認することができます。
もちろん、写真だけでは素材や傷の深さなどを完全に判断できないケースもあります。
しかし、
「部分補修ができそうか」
「上貼りを検討した方が良さそうか」
「ダイノックシートなど別の施工方法が適していそうか」
「現地で詳しく確認した方が良いか」
といった大まかな判断ができることも多くあります。
「こんな傷でも直せるのかな?」
「全部交換すると高そうなので、ほかの方法がないか知りたい」
「他社では交換と言われたけれど、補修できないだろうか」
そのような場合も、まずはお気軽にお問い合わせください。
職人歴22年の代表が写真や傷の状態を確認し、それぞれの状況に合わせて施工方法をご案内いたします。
部分補修に向いている傷であればリペアを。
広い範囲のフローリングであれば材料を使用した上貼りを。最近では、お洒落で幅広なフローリング材もたくさんあります。一気にお洒落なリビングや洋室に生まれ変わることも多いです。
もちろんドアの状態によってはダイノックシート施工もあります。
そして、補修をおすすめできない場合には、そのことも含めて正直にお伝えします。
傷を直す方法は、一つではありません。
大切なのは、その住宅、その建材、その傷の状態に合った方法を選ぶことです。
フローリングやドア、建具などの傷でお困りの際は、写真を添えてお気軽にご相談ください。
大阪・京都・兵庫を中心に、関西一円対応いたしております。
